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2016年4月15日 (金)

いかにしてCIAはヤクザと自民党が権力を獲得し、核エネルギーを推進すべく支援したのか

以下は、
http://www.japansubculture.com/how-the-cia-helped-put-the-yakuza-and-the-ldp-in-power/の日本語訳です。

いかにしてCIAはヤクザと自民党が権力を獲得し、核エネルギーを推進すべく支援したのか

2012年12月17日月曜日jakeadelstein寄稿

私はちょうどTim Weinerの最高傑作Legacy of Ashes: The History of the CIA 「灰の遺産」を再読し終えたところである。これは中央情報局とその暗惨たる失敗について今までに書かれたおそらく最上の書である。2012年12月16日、自民党の権力奪還の前夜、私は自民党の過去を振り返り、そもそもいかにして彼らが存在するにいたったのか見てみることは興味深いのではないかと考えた。これはJohn Le Carre (ジョン・ル・カレ=イギリスの作家)の小説にある話のようであるが、しばしばあるように、真実はフィクションよりも奇妙なのだ-またまさらに興味深いものである。

日本における工作は同情報局の珍しい成功事例の一つであることが判明している。CIAは自分たちが選んだ政党を権力の座につかせたのみならず、新潮社が出版した書、「原発 正力 CIA-機密文書で読む昭和裏面史 」(隠された昭和時代の核業界と読売新聞元社長、日本テレビの創設者正力松太郎とのつながりの歴史について機密文書が我々に告げること) によれば、彼らは日本のメデイアを利用して、核エネルギーに投資することを日本に納得させたのであった。もちろん、アメリカ企業がその利益を得た。しかしこれはまた別のかなり長い話である。
Legacy of Ashes 「灰の遺産」は驚くべき本である。特に同書がCIA数多くの失敗を文書で示したやり方には目を見張るものがある。だが日本における工作は別物であった。

:「我々は異なるやり方で運営した」は日本の光の届かない歴史に興味を持つ全ての人にとっての必読書である。この章は戦後の日本において、いかにしてCIAが、巨額の現金を用いて、元戦争犯罪人児玉嘉志夫を復帰させ、日本の首相の一人を自ら選んだのかを詳細に記している。-これは共産主義者/社会主義者の運動を抑圧するためであった。

児玉は広範囲に及ぶヤクザとのつながりがあり、中国の闇市場で形成した巨額の資本(1億7,500万ドルと推定されている)を持っていた。CIAの東京局は1953年9月10日に、「児玉はプロの嘘つきで、ギャング、いかさま師、根っからの盗人であり…利益以外には何の興味も持っていない」と報告している。このことが当時のまたその後の舞台裏におけるCIAの彼とのビジネスの妨げとなることはなかった。

この章はまた、日本を赤化させないために、いかにしてCIAが岸信介が日本の首相、与党の総裁となることを可能にしたのかについても記している。大統領自身が岸と自民党内部の岸の追従者への巨額の現金支払いの権限を持っていたようである。

「我々は異なるやり方で運営した」には戦後日本でのアメリカによるギャング、政治家への支援に関する興味深い説明がある。
岸の山口組や他の組織的犯罪集団とのつながりは良く知られている。彼の元私設秘書は元山口組組長、後藤忠政とFBIとの間での取引の調整に一役かっていた;これは後藤がアメリカへのビザと引き換えに、日本国内の組織犯罪集団に関する情報や北朝鮮に関する情報を明らかにするという取引であった。彼はUCLAで肝臓移植手術を受けたが、この取引はFBIが準備したものでも、関与したものでもなかった。この件についてはTokyo Viceでもその一部が論じられている。

Peter Hillが書いた優れた書、The Japanese Mafiaやその他の情報源によれば、岸は以前、重罪で告訴されていた山口組の組長の保釈金を工面していたという。後藤忠政元組長(現在は慈善事業を行う仏僧)もまた、自身の回顧録「はばかりながら」の中で自身の元首相岸との親しいつながりについて論じている。Robert Whitingもまた、独創性に富むTokyo Underworldの中で、日本の組織犯罪とアメリカの政治的つながりを深く掘り下げ、また極めて愉快に扱っている。Whitingさんはかつて国家安全保障局に勤めていたこともあり、私に関する限り、彼の言うことにはとても信憑性がある。(私は彼がNSAに勤めていたことがあると書くことで、Robertを出し抜いているのではない;これは数年前にJapan Times の記事で言及されていたことであり、正しかったことが判明していることである。)David Kaplanの書いた画期的な「ヤクザ:日本の犯罪地下世界」はヤクザ、自民党、アメリカの占領後の影のつながりを現実的に検証したおそらく最初の本であろう。Tim Weinerの書いた短い章を感銘深いものにしているのは、広範囲に及ぶ注記、CIAから入手した文書であり、彼がCIAの側に立ってインタヴューを実施していたということにもよる。感銘深い作品である。

前述の右翼実業家児玉は、彼の暴力団とのつながりによって悪名高いが、この点を最も具体的に示すのが60年代初頭に児玉、山口組三代目組長田岡一雄、かつて勢力を誇った在日韓国系マフィア、東声会の頭、町井久之らが全員そろって日本プロレス協会の取締役員会を務めていたことであろう。

彼らは皆良き仲間であったのだ。Legacy Of Ashesや他の情報源に記されているように、自由民主党は犯罪利益、ヤクザマネー、そしてアメリカの資金が入り混じって創設されたのであった。アメリカが日本の政治に対して支配力を行使出来た時代は過ぎ去ったが、ヤクザは広く自分たちの政治家とのつながりやコネをうまく維持してきたのだ。日本政府にとって、折に触れて彼らは依然として役に立つ存在であり、APEC 首脳会談の前には、抗争に走らず、反米左翼に注意するよう促す要請が全主要ヤクザ指導者に送られたのであった。APECが終了後には、誰かが山口組の本部に手榴弾を投げ込んだ余波を受けて、山口組本部はおそらく抗争に至るのであろう。しかし当分の間は、ヤクザは平和を維持しているのである。

メモの全面公開:日本の報道やネット上の言論の最悪の領域において、I’ve been accused of being an agent of the CIA 私はCIAの工作員であるとして何度も告発されている。あるいはモサドの工作員であると。いずれであれお好きなように。これは真実ではない。私はモルモン教徒ではなく、かなり乱れた生活を送っているが、全く不適切な人間というわけでもないため、そうした資格に欠けているのである。しかしながら、2006年から2007年にかけて、米国国務省が後援した日本における人身売買についての研究の一貫として、私は多くの引退したCIA/NSA職員がおり、CIAのトンネル会社として非難されたことのある会社で働いたことがある。私には実際に会社がトンネル会社であったのか分からないし、いずれであろうと構わない。そうしてなされた研究と研究の成果として出されたHuman Trafficking report 人身売買報告は日本の人身売買の件に対処する姿勢に明白な影響を与えたのであり、このことこそが重要なことである。

もし読者が情報活動の外部委託について興味を持っているのであれば、Tim Shorrockが書いたSpies For Hire: The Secret World Of Intelligence Outsourcing を一冊手に取っていただきたい。表紙のCIAの契約カードにはユダヤ人のように見える人物の部分的な写真がのっているが、私はそれが自分だとは思わない。誰かが私にイカしたカードを発行し、その件について私に告げたわけではないのだから。同書は驚く程良く書かれた本であり、それが現在入手可能なのである。(私たちに知らせてくれたことに対しShorrock氏に感謝する。)

*私はおよそ二ヶ月前にヤクザ好きの雑誌記者から接触を受けた。彼はSpies For Hire の表紙に出ているのは私であると主張し、遠回しに私から金を巻き上げようとしたのだった。
そこで私はこの記事を書くことで、彼に「アホ抜かせ」とも言っているのである。個人的には、元CIA工作員として非難されることの最も屈辱的なことは、当機関で働いている人に悪意は無いが、CIAには暗惨たる成功率しかなく、ブッシュ後のFEMAで働いているとして非難されているようなものであるということである。これが私の誇りを傷つけるのだ。「インテリジェンス・コミュニテイ(情報業界)」にいる大抵の人々は、事実上Drug Enforcement Agency (DEA)麻薬取締局が全ての情報機関のうちで最上の実用可能な情報を持っていると主張するであろう。いずれにせよ、読者が真剣な日本研究家であれば、Legacy of Ashes「灰の遺産」はこの章だけの理由で手元に置いておく価値があるのだ。(これは元々は2010年11月14日に投稿された記事の改訂版である。)

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